YUSUKE SASAKI

近づくには 忍び足で 気味悪がられて 怖くなって
何が悪い 僕の正義だ きみの怖いはお構いなしだ

熱そうで触れられない この舌を切ってしまえたら
物語をきっとうまく 呑み込むことが出来るだろう

誰かの前 いい顔して 鏡を見て また後悔して
背伸びは嫌い だけど自信がない 「そのままでいい」が信じられない

この心はどこに行くの 愛せないのに 愛されていたい
何が悪い 僕は本気さ また愛されたくて嘘を吐く

媚びた声で 甘えてみて それでよけりゃそれでいいかなぁ
丸くなるのは背中ばかり 逆立てたままの言葉

嫌なものは嫌いでいい 見向きもしないで 通り過ぎる
それが強さ 知らないうちに凝り固まっていた 賢い頭

好きなものは隠したまま 傷付かずに生きる術を
見つけるため 今日も猫は 日陰で一人泣いている

ねぇ こうでしょ 問いかけても 泣いているのか 聴こえないよ でも
ねぇ こうだよ 抱き締めたら その思いを どうかどうか

猫の名に乗せてみれば 自分を隠せる気がしていた