YUSUKE SASAKI

水の涸れた 水槽の中
何食わない光も恨んだ
言葉も無く泳ぐは魚 道標は疾うに失った

痩せこけた夢 本当になれずに
サヨナラ言えずいつの間にかキミを探している

いつまでこの場所を泳いでいるのか
絶望さえ抱き締められたら きっと笑うのに
どうしてまた同じもの失うのだろう
きっと大切にしたからさ なくなる前に

砂の涸れた 砂漠の途中
照り付けていた陽射しも恨んだ
言葉も無く揺れるは魚 道標も雑に扱った

閉じかけたまま 鍵もかけられずに
マタネも言えずいつの間にかヒトリ迷っている

ここまで来るため随分繰り返したな
本当さえ抱き締められたら きっと笑うのに
どうしてまたこの場所に来たのだろう
きっと大切を知るからさ 旅路の中で

想いは想いのまま 言葉にして汚さぬように
でも伝えるため 弓なりでも言葉に
サヨナラが美しくならないように 哀しくなるように
それだけのために

どうしてこの場所を泳いでいるのか
いつか思い出す その時になれば解るかな
失くして まだ歩けるほど 汚れているけど
きっと大切に気づくだろう 旅路の果てで

いつまでこの場所を泳いでいるのか
本当さえ見つけられなくて嫌になるけど
どうしてまた同じもの失うのだろう
きっと大切にするために 知っておくのさ

夢の枯れた 暗闇の底
愛していた 眠りの終わり
言葉も無く彷徨う魚 道標は皆 喪の光