YUSUKE SASAKI

弱いまま 抱き締めたい
暗いまま 見つめていたい
愛せるか そのままを
殺せるか そのままを

このなけなしの孤独と 居場所を知らない声を
空元気の詩の隠し味にして
愛そうとした星と 嫌おうとした星を
繋いでみたら生まれた光を 愛せたら

雨の中 寒いからと
晴れたなら 暑いからと
言えること 言えないで
言えないこと 言ってしまったり

あの底無しの孤独と 出来損ないの覚悟で
手放す気のない命をほんのり彩って
愛そうとしたあなたを 嫌おうとしたあなたを
選べなかった 一つの形を 愛せたら

盲目の体も 包まれていたんだろう
温かい居場所も知っていたんだろう
どうすればいいんだろう そのままでいいんだろう?
行き場を失くしても足場は在るけど

重いまま 繋いでいたい
青いまま 汚れていたい
愛せるか そのままを
殺せるか そのままを

どの道無くなった過去も いずれ得るだろう未来も
後悔に似せた希望で ちゃんと唄うんだよ
愛そうとした星を 嫌おうとした星を
嫌えなかった 一つの形を 愛していいんだよ

その奥底の悪魔と 取り繕った衣装で
向こう岸の観客にそっと馴染ませて
疑っていた本当も 信じ抜いた嘘でも
最期の時はきっとなんだか温かくて
そんなわがままな夢さえ 愛せたら